患者さんは大病院に行きたいわけじゃなく治りたいだけ

11月16日付けの日経新聞朝刊にこんな記事が載りました。

"厚生労働省は2018年度にも、病院の紹介状なしで受診した際に、患者から追加料金を徴収する大病院を増やす。現在は500床以上の大病院に限っているが、「400床以上」を軸に中規模病院にも対象を拡大。病院数を260程度から約400まで5割増やす。"

 

追加料金っていくらなのかって言いますと。

5000円以上、しかも全額自己負担です。

 

さて、どうして大病院に行くのか。

クリニックを開業して患者さんとコミュニケーションを取ったら。

患者さんから教えてもらいました。

 

どうして大病院に行くの?

「大病院なら治る確率が高いでしょ。早く治したいんですよ。」

 

これが患者さんから教えてもらったことです。

 

ほぼ全員の方が「治してもらいたいから」と答えるわけです。

 

「最初は近くのクリニくを受診してって言われても。

 

どのクリニックに行けば、この病気が治るのかわからない。

 

だから、たくさんのお医者さんがいれば治してもらえる確率が高い。」

 

ごもっともな意見です。

 

ネットで情報は多いけど不足している

病気の情報を検索すればたくさん出てきます。

 

どれだけ知識を入れても、医療機関を受診しないといけない。

 

そして、ネットで手に入れた情報は当たっていることもあるけど。

 

大半は当たっていない。

 

医療機関を受診しないで市販薬を飲む。

 

当然治らないどころか悪化することすらある。

 

自分がどこのお医者さんに行けばいいのか。

 

その大事な情報が不足している。

 

医療機関の積極的な情報提供が必要

みやこ内科クリニックは、ホームページでの情報発信を積極的に行なっているのは。

 

患者さんから「肌荒れや鼻炎も治せるんでしょ。内科でそんなことしてるって知らなかった。もっと情報発信してくださいよ。本当に辛いんだから」って言われます。

 

うちは、毎日行なっているのですが。

 

まだまだ足りないと言われます。

 

大病院に行くなってことも大事ですが。

 

情報発信を積極的に行わないと。

 

患者さんからしたら、ただ選択肢を絞られただけになってしまいます。

 

医療費が高騰しているのは誰もが知っている。

 

そして、日本の医療制度はすごいということを知っている。

 

この制度を守るためには、患者さんの意識と同様に。

 

我々もやることがあると思います。

 

コツコツとですが、ホームページを充実させていきます。